第十三章 ハッピークリスマス!!

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柚貴side 圭吾君達が寝静まった後、 あたし達も部屋で寝る準備をしていた。 「今日は楽しかったね!!」 「あぁ、 あたしもこんなに楽しいクリスマスは久しぶりだったよ。 ありがとう、紅葉。」 「いいのよ。 私もとても楽しかったし。 また来年もパーティーを……」 紅葉が突然話を止める。 「ん? どうかしたの?紅葉。」 「………来年になったら…… 来年になったら……富士宮君達とは、 会えなくなるかもしれないわね……」 「そっか…来年であたし達は高校を卒業…だったよな……」 あたし達が少し黙ったその時、 「……お別れじゃないよ。」 「え?」 未来が突然呟いた。 「お別れじゃないよ、きっと。 …私達が卒業しても… 大人になっても… 死なない限り私達は富士宮に会える。 世の中はそう出来てるって私は思ってる。 だから…卒業しても、 また今日みたいなクリスマスパーティーをしようよ!! このメンバーでさ!!」 「……そうね。 卒業しても、 必ずまた会えるわよね。」 「だな。」 「はぁ…それよりまた明日から雑務三昧だよ……」 「雑務かぁ……あぁしまった!?」 私は未来の話を聞き、 あることを思い出す。 「ど、どうしたのよ柚貴。」 「今日の雑務ほったらかしにしたままだった!! あたし、 今から片付けに行ってくる!!」 あたしはすぐに着替え、 学校まで全力疾走した。    
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