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紅葉の家を飛び出した後、
あたしはなんとか学校に忍び込む事に成功した。
「(…やれやれ、
校内に先公が居なくて良かった……)」
あたしは暗い校内を走り回り、
生徒会室の前にたどり着いた。
しかし、
何故か生徒会室の明かりはついていて、
中には人影らしき物があった。
「(あれ?
誰も居ない筈なのにな……
ま、まさか…幽霊…な訳ないよな…)」
「……おい。
そこに誰かいるのか?」
あたしが考えていた次の瞬間、
中にいた人が生徒会室から出てきた。
「あ、葵!?」
「なんだ…柚貴だったのか。
先公かと思っちまったぜ。」
生徒会室から出て来たのは、
しばらく学校を休んでいた友人、
中條葵だった。
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