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「あ、ちょっと!?
………まったく、なんなのよあいつ!!」
会長が怒りながら椅子に座った。
「えっと…葵の事は許してやってくれないか?
あいつはいつもあぁなんだ。」
「ふ~ん…
で?
あんたは今日からここに入る生徒なの?」
「あぁ。
今日から世話になる、
跡部准也だ。
よろしく頼む。」
「…あぁ。
聖也さんの弟さん…でしたっけ?」
「あぁ…まぁな。
それよりそれ、
良かったら手伝うぜ?」
准也さんが、
書類を指差して提案するが、
会長は首を横に振った。
「別にいいわよ。
何が何でも終わらせてやるんだから。」
「さっきの葵の詫びだよ。
今日から俺はここの生徒だし、
人手は少しでも多い方が良いだろ?」
「……分かったわよ。
背に腹は変えられないしね。
じゃあ……」
会長は渋々了解して、
准也さんを加えて、
作業に入った。
「(はぁ……
今日は長い戦いになりそうだなぁ……)」
書類を片付けながら、
心の中で呟く俺であった。
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