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「よしっ、
全員引いたな?」
親父がみんなに確認して、
みんなが頷く。
「よし、
じゃあ一斉に紙をあけるぞ?」
『せぇーの!!』
かけ声に合わせて紙を広げる。
「うはぁ!!
凶だぁ~~!!」
「あ、あたし…吉だ…」
「あら、私は小吉よ?」
「あたしも小吉だ。
玲香は?」
「…凶。」
「ま、真冬は中吉でしたぁ。」
「私も中吉だったよ?」
結果が分かったとたん、
みんなそれぞれ結果を言い出した。
「(俺は…末吉か…。
…なんだか中途半端な結果だな。)」
「富士宮は結果どうだったの?」
「あぁ…俺は末吉でしたよ?」
「……なんか中途半端ね。」
「そ、そうですね…
(……ん?)」
俺は末吉の紙に書かれている恋愛運の事柄に目がいった。
「(なになに…
『今年あなたは、
人生最大の決断をする事になるでしょう。
一人で抱え込まず、
誰かに相談すれば吉。
自分の意志を忘れるな!!』……なんだこりゃ。)」
「おーい圭吾ー!!
早く来ないと置いていくぜー!!」
俺が紙の事柄を見ている間に、
親父達が既に紙をそばの紐にくくりつけて、
神社を出ていこうとしていた。
「ま、待ってくれよみんなー!!」
俺は急いで紙をくくりつけ、
親父達について行った。
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