8730人が本棚に入れています
本棚に追加
「……吾!!圭吾!!」
「うーん……あれ?もう入学式終わったの?」
俺は飛鳥に肩をつつかれて目を覚ました。
入学式は終わったらしく、生徒達が体育館から出て行っている。
「ったく…入学式に寝るほどあんたは無神経なの?」
「俺が悪いんじゃない。話が長い校長が悪いんだ。」
「言い訳しないの。
素直に認めなさい。」
「はいはい……あ、そういえばさっきリアルな夢をみたんだよ。」
「なによそれ。
夢なんかいくらでもみれるもんでしょ。」
「それがな、飛鳥が俺に告白してくる夢だったんだよ。」
「な!?」
「なんだか妙に夢って感じがしなかったし、
何だったんだろうな?」
「わ、私に聞かれても知らないわよ………
べ、別にあんたの事を好きになんかなってないんだからね!?」
「俺の事を好きかとは聞いてないぞ?」
「う、うるさい!
とにかく早く教室に戻るわよ!!」
飛鳥は顔を赤くして体育館を飛び出した。
「………俺何か怒らせるようなこと言ったかな?」
俺は不思議に思いながらも体育館を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!