伝わってます。

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「小太郎……貴方には黙っていてすいません。小太郎はなぜわかったのです?」松陽は、もし小太郎にそのことを伝えれば、心配してずっとイヌの側にいたいからといって寄り添ったり、ショックを受けてしまうのではないかといったことから内緒にしていた。 「いつもなら、目を合わせてお手してくれるのに、最近じゃお手してくれるけど、どこか辛そうにするから。それに僕とあまり目合わせないから、びょーきなんじゃないかって…しろくろーが。。やっぱりそうなんですね」 子供の推理能力は、恐ろしいものだ。やはり自分以上に世話をしていると細かいことにも気付くのか…。 「小太郎…残念ながら貴方のいうとおりあの子は病気です…。ですが、もうあの子は長いことはないです…治るような病気じゃないんです…」 ここまで察知されてしまえば、全てを話すしかない。小太郎は、その場で大人しく俯きながら話を聞いていた。 「小太郎…ここからが一番大切なんです。」
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