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さらに西へ西へ向かうと、今度は戦の国に着きました。 広い野原で、兵士達が剣や弓矢を使って戦っていました。 男の子は、戦場の外れに立つ小さな教会を覗きました。 男の子より少し大きい銀色の髪の少年が、十字架に祈っていました。 すぐ横にいる、金色の髪の男の子も一緒に祈っています。 「この人達なら、友達になれるかな」 男の子は思いました。 しかし、少年は窓を覗く男の子を見つけるとすぐに剣を抜きました。 長く続く戦のせいで、少年には帽子を被った男の子が敵の兵士に見えたのです。 金色の髪の男の子は、すぐ少年の後ろに隠れました。 少年はただ一人の弟を守ろうとしていたのです。 立派な剣で脅しながら、少年は赤い目で敵を睨みつけました。 「消え失せやがれ、敵兵め!」 マフラーをした男の子は悲しくなって、戦の国を出て行きました。
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