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…あたしは、勝手に動き出した足を…止めることは出来なかった。
真子が向かった、一番隊舎へあたしも向かう。
――――――
盗み聞きは駄目だって分かってる。
でも…隠れてる物ほど見たくなるのは人の性…仕方ない。
あたしはできるだけ霊圧を消し、窓に近づく。
そっと中を覗く。
目の前には、長い、ストレートの金髪…。
真子だ。
「(真子だ!やった♪)」
総隊長を見るのも初めて…。
二番隊長の…四楓院 夜一隊長…?
スタイルも顔もいい…。
真子に目をやると…凄く真剣な横顔…。
それを見て、にやけるあたし。
「(ハッ…変態かっ…あたしは…!!)」
ひとりでデレデレしていると、中の扉が勢いよく開かれる。
『ボクに…行かせて下さい…!!』
「(浦原隊長…?)」
あたしは、真子ばかりみて、話を聞いていない事に気づく。
『…ならん。』
総隊長が、良く通る声で言う。
「(…。)」
あたしは…その様子に見入ってしまった。
すると、突然、大きな声で、「何や!」と聞こえた。
「(り…リサ!?)」
リサも、あたしと同じ事をいう。
「隠れとるもんほど見たくなるのが人の性や!!」そして、京楽隊長と、何か話して、リサは行ってしまった。
そして、総隊長が言い放つ。
『それでは、鳳橋楼十郎・平子真子・愛川羅武・有昭田鉢玄・矢銅丸リサ、以上の五名を以て、魂魄消失案件の始末特務部隊とする!!』
あたしの頭に浮かんだのは、後をつける事。
――――――
ザザザッ……!!!!
みんなの後を追う。
バレないか緊張したけど、バレずに行けそうだ。
現場についた。
そこで、ひよ里が虚(ホロウ)に襲われていた。
真子は、斬魄刀を抜き、瞬歩でひよ里に近づき、虚を弾く。
あたしは、今にも動きそうな体を抑えた。
何もできない、自分を恨んだ。
みんなが…戦ってるのって…拳西と…白…?
ひよ里は咳き込み、何か言っている…
次の瞬間…真子はひよ里に斬られていた。
ひよ里の顔には、仮面。
霊圧も虚のようだ。
ひよ里が…叫ぶ。
ラヴが、ひよ里に駆け寄ろうとした瞬間…あたしは何も見えなく、そして、聞こえなくなった。
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