あり得ねぇ…

2/4
前へ
/11ページ
次へ
『んッ……んん…?』 「やっと起きたか。」 ぁ? なんで兄貴が居るんだ…? 確か、俺は学校から帰ってきて…んで兄貴、に… 『犯されたんだ!!』 「…んな事を大声で叫ぶな」 そうだ! 俺は兄貴に無理やり…ッ!! 「あ…そうだ昴。今日からお前俺のモンだからな?」 『…はぁ!?あり得ねぇ!』 人の事無理矢理犯しといてよくんな事が言えるな! 「あり得ねぇ、じゃねぇ」 『なんだよ!それ!んなの誰が決めたんだよっ!?』 「俺が決めた。」 あぁ…ダメだコイツ。 コイツには何を言ってもダメだ… 「それより、風呂入ってこい。服は着せたが、汗臭いだろ?」 ん? 言われて見れば… よし!風呂入るか!! 『…分かった。風呂行ってくる。』 そう言って俺は少し痛む腰を押さえながら、風呂へと向かった。 『ふーっ!やっぱり風呂は気持ち良いなぁ…』 俺は浴槽に浸かりながら、おっさんみたいな事を言っていた。 そうしていると、ふと思い出した… 『明日って…文化祭だったな…』 普通に忘れてたわ… 確か、俺らのクラスは… 『喫茶店やるって言ってたな……めんどくさー…』 はぁっ…とため息をつきながら天井を見上げて… 『…兄貴には言わねぇ方が良いよな。うん。』 絶対言わねぇ方が良い! 何が起きるか分かったもんじゃねぇ…! だが、俺は知らなかった。 タオルを持ってきた兄貴が風呂場の前で、ニヤリと意地悪い笑みを浮かべていたのを…!
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加