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『んッ……んん…?』
「やっと起きたか。」
ぁ?
なんで兄貴が居るんだ…?
確か、俺は学校から帰ってきて…んで兄貴、に…
『犯されたんだ!!』
「…んな事を大声で叫ぶな」
そうだ!
俺は兄貴に無理やり…ッ!!
「あ…そうだ昴。今日からお前俺のモンだからな?」
『…はぁ!?あり得ねぇ!』
人の事無理矢理犯しといてよくんな事が言えるな!
「あり得ねぇ、じゃねぇ」
『なんだよ!それ!んなの誰が決めたんだよっ!?』
「俺が決めた。」
あぁ…ダメだコイツ。
コイツには何を言ってもダメだ…
「それより、風呂入ってこい。服は着せたが、汗臭いだろ?」
ん?
言われて見れば…
よし!風呂入るか!!
『…分かった。風呂行ってくる。』
そう言って俺は少し痛む腰を押さえながら、風呂へと向かった。
『ふーっ!やっぱり風呂は気持ち良いなぁ…』
俺は浴槽に浸かりながら、おっさんみたいな事を言っていた。
そうしていると、ふと思い出した…
『明日って…文化祭だったな…』
普通に忘れてたわ…
確か、俺らのクラスは…
『喫茶店やるって言ってたな……めんどくさー…』
はぁっ…とため息をつきながら天井を見上げて…
『…兄貴には言わねぇ方が良いよな。うん。』
絶対言わねぇ方が良い!
何が起きるか分かったもんじゃねぇ…!
だが、俺は知らなかった。
タオルを持ってきた兄貴が風呂場の前で、ニヤリと意地悪い笑みを浮かべていたのを…!
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