誕生日

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俺は顔を下に向けた。 「あーエン。感激して言葉が出ないんでしょ?嬉し泣きとかしちゃったり?」 ニヤニヤと響子が俺の顔を覗いて言った。 「え!?マジかよエン!」 そう言って龍二も俺の顔を覗き込む。 「あぁ…。スゲー嬉しいよ…」 顔を下に俯いたまま俺は言った。 「え…、マジで泣いてんの?」 「ウソ!冗談で言ったのに!?」 龍二と響子は予想外だと言わんばかりにアタフタしているようだった。 「ホントにお前ら………最高だ!!」 俺は顔を上げて龍二と響子の首に腕を回した。 「ウワッ!!」 「キャァ!!」 突然の行動で驚いた二人はバランスを崩しそうになったけど踏ん張った。
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