序章

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『初代当主の命日に産まれた子か…』 『首筋に同じ痣(アザ)があるんだそうだ』 『オーラも、尋常なくらい出ていると聞いた』 『素晴らしい…。あの子は初代様の生まれ変わりに間違いない! 十五代目の当主は決まったな』 『待て。当主になるのは昔から長男と決まっている。 炎天(エンテン)は幼いながら、当主に向けて日々己を鍛えているんだぞ?」 『関係無い。 初代様の力を受け継いでいるのかもしれない子だぞ? 炎天には申し訳ないが、十五代目当主はあの子で決まりだ』 『………』 『さっそく名前をつけなければな。 そうだな……初代様、焔(ホムラ)様の名から取ろう。 焔………焔児にしよう!』
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