先輩と後輩

2/3
72人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「わたし、千秋先輩のことが好きなんです!」彼女が、そう告白してきた時は、驚いた。 千秋にとって、美里は中学の時からの後輩だった。 まさか、そんな気持ちを抱いてるなんて、思いもしなかった。 美里は、熱心に千秋の肌にキスをしてくる。 彼女の柔らかい小さな唇が押し当てられる感触や、温かい舌にペロペロと舐められる感触も嫌いではなかった。 あと小さな掌による愛撫の感触も…。 「先輩……。どうですか?」 かすかに息を乱して美里が訪ねてきた。 「うん。とってもいいわ」 「ふふっ」 美里は笑ってまた愛撫を再開した。 「今度は、美里が横になって」 「……えっ?」 美里は、顔を上げてキョトンとした。 「今度は、わたしが可愛がってあげる」 「……はい」 千秋は美里の体の上に覆いかぶさる格好になる。 美里が恥ずかしそうに顔を横にした。 美里の顔は真っ赤に染まっていた。 「どうしたの?美里」 「だって……される側って、なんだか恥ずかしいです。」 「ふふっ。かわいい子」と千秋は微笑んだ。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!