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雪が降る 深々と まるで夢の中にいるかのように 俺は幻想的な世界にいる だが、ここは夢の中ではない 俺は最初から知っていた 夢なんて儚いだけだと そして 俺は立ち止まった 今までは彼らの物語をなぞってきた だが これからは違う 漸く俺は自分の物語を進めるのだ 彼らの物語は中々のものだった だが、彼らは辿り着いた 彼らの物語の始まりに 俺は彼らの前から消えることにした 居続けても意味が無いことに気が付いたから 俺の物語は始まりを告げる 雪降る幻想的な今この時から
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