その0 致命的な失敗

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その0 致命的な失敗

  ああ、この状況はいったい何だろう アパートの一室 六畳の狭い俺の部屋 その部屋の空気が今、ピンと張り詰めている 俺の目の前にはAがいる ついさっきまで余裕の表情だったAが困り顔でしきりに電話で話をしている 連絡先は恐らく実家だろう 不安そうに眺める俺の視線に気付くとAはまたゴメン、ゴメンと謝ってくる …なぜ謝る。 何となく予感はする 俺はもう、ダメなんじゃないか・・・・と、  
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