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神の思し召しなのだと…
俺は自由過ぎたから。
…神よ。
どうか最後の願を叶えてくれ。
無くなってしまう前に…
たった一度でいい。
狂おしい程の愛を。
骨の髄まで痺れる欲情を。
俺に見せてはくれないだろうか…
戻れぬ春に思うなら、
俺は何かを忘れてしまっているのだろうか…
運命は、
溶けて絡み合う2人を残酷に切り裂く。
忘れたなら、
始めからやり直せばいい。
と、誰かが言った。
酷く哀しそうな笑顔で。
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