温もりを↩

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
神の思し召しなのだと…   俺は自由過ぎたから。   …神よ。 どうか最後の願を叶えてくれ。 無くなってしまう前に… たった一度でいい。 狂おしい程の愛を。 骨の髄まで痺れる欲情を。   俺に見せてはくれないだろうか…       戻れぬ春に思うなら、 俺は何かを忘れてしまっているのだろうか…     運命は、 溶けて絡み合う2人を残酷に切り裂く。 忘れたなら、 始めからやり直せばいい。 と、誰かが言った。 酷く哀しそうな笑顔で。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!