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何故、お前を置いてきてしまったんだろう。
お前は俺を助けてくれた。
飛び立たせてくれた。
でもお前は…
捕まって、鳥籠の中に戻された。
お前の無事を祈る余裕すらその時の俺には無かった。
再会して触れた手は
冷たくて…
心配する俺の前でお前は
笑って見せた。
あの時…
どうして俺は気付けなかったのか。
お前の心が半分になっていた事に。
ごめん…本当にごめん…
だから、風に載せて詠うよあの歌を。
お前に届くように、
ラグスの歌を。
鎮魂歌の旋律を。
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