あつい事情*舞ちゃんの場合

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「ありがとう。もう大丈夫だから。」 私がヒラヒラと手を振ると、早苗ちゃんが心配そうに首をひねった。 「今日、久しぶりのデートでしょ?私のことは気にしないで行って。」 「うん…。水分とってね。」 「早苗ちゃんもねー。」 「じゃあ、また明日。」 「またね。」 早苗ちゃんの後ろ姿を見送った後、机に突っ伏してゆっくり瞳を閉じた。 暑いな…。 蝉の声がだんだん遠のいていく………。
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