1652人が本棚に入れています
本棚に追加
/478ページ
「・・・やっぱり、あたし達だけでカタをつけたい」
「・・・」
「リュウガの申し出には感謝してる」
「・・・」
「ただ、あたし達だけでカタをつけないと、これから先後悔すると思う。結局は青龍がいたからって」
「・・・何があっても、か?」
「・・・うん」
「・・・だったら」
「・・・」
「だったら、闇麒の下っ端は鳳凰と青龍で協力してやろう、闇麒の幹部と総長はスズと鳳凰幹部に任せる。それでどうだ」
「・・・全部鳳凰はダメ?」
「・・・あぁ」
「なぜ」
「・・・俺にとっても、スズが大事だからだ」
「スズに何かあってからじゃ遅いし、協力しないという選択肢は俺にはねえ」
そう言って、リュウガはあたしを力強く抱きしめた
「俺にも、スズを守らせろ」
「・・・分かった」
その様子を優しい眼差しでハルとサクヤは見つめていた
最初のコメントを投稿しよう!