∽第1章∽

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それから教室まで歩き始めた時 あたしの前を歩いていたサクヤがピタッと立ち止まった 「……今までどこにいたんだ?」 聞こえるか聞こえないかぐらいの声で問いかけてきた 「………ごめん」 あたしは罪悪感から 俯いて謝った 「謝ってほしいわけじゃねぇ」 だんだん震えてくるサクヤの声 視線を向けると サクヤの肩が微かに震えている そうさせてしまったのは 他でもないこのあたし
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