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「あたし…自分の鈍さに嫌気がさしてる
一番近くにいて、一番最初にあたしの変化に気付いてくれた人の気持ちに…あたしは何も気づけなかった」
そう言って音楽室の窓側へ足を進め
そこから見える景色を視界にいれる
「正直な話、このまま曖昧なままにしておけばいいと思ってた…そうすればレンは傷付かずに済むって…」
レンの顔を見て話せば
きっと決定的な言葉は告げられない
そう思ったのは
あたしの最後の逃げ道
「でもそんなの優しさじゃないってサクヤが教えてくれた…そんなことにも気づかないあたしにも嫌気がさしてる」
そう言って振り返り
レンを視界に入れれば
いつの間にかレンはあたしを見ていた
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