∽第21章∽

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「スズ」 サクヤがあたしを呼んだ 「もうレンとは決着ついたのか」 「・・・うん」 「そうか・・・」 サクヤは何故か安心したようにフッと笑みを零した その笑みを見て、ハルはなんの事なのか分かっていないのでキョトンとしている 「なにスズ、レンと喧嘩でもした?」 「・・・するわけないじゃん」 「じゃあなに、決着ついたって」 「お子ちゃまハルくんは気にしなくていいんだよ」 わけが分からないハルをサクヤがからかった 「・・・あ?」 からかわれたハルは瞬時に不機嫌になり、サクヤに掴みかかろうと立ち上がる 「ハル」 あたしが低い声でハルを呼ぶと、ハルは舌打ちをしてまたソファに腰掛けるとサクヤを睨みつけた
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