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「・・・スズ」
寝言なのか、力ない声であたしの名前を呼ぶ
「リュウガ・・・」
お返しとばかりにリュウガの名前をそっと呼ぶと、リュウガは短く声を出しゆっくりと目を開けた
「スズ」
「おはよ」
「あぁ」
リュウガは優しい顔であたしを見る
「・・・本当は、一晩中寝かせねぇつもりだったけど・・・お前気失ったからなぁ」
「・・・っ」
「・・・まだお前が足りねえ」
「えっ」
そう言ったリュウガは、いきなりあたしの胸を触りだした
「えっ、ちょっ」
慌ててリュウガの手を払おうとしても、だんだん激しくなるリュウガの手つきに力が入らなくなる
先ほどの名残からなのか、拒否できない
「スズ」
掠れた声であたしを呼ぶリュウガに視線を向けると、リュウガはあたしに口付けた
前から思っていたけど、リュウガはキスが上手い
言うほど経験がないので偉そうには言えないけれど、リュウガのキスで力が抜けてしまう
「・・・ふっ」
あたしが息継ぎしようと口を少し開けると、リュウガの温かい舌が入ってくる
「・・・んっ・・・ふ」
深く口付けしながら、リュウガはあたしに馬乗りになる
一通り堪能すると、首筋や鎖骨部分に舌を這わせていく
「・・・やっ」
リュウガの舌が胸元に到達し、敏感な部分を口内に含まれ、あたしの口から甘ったるい声が漏れる
そうして、散々リュウガの思うままにあたしは朝から愛されてしまった
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