∽第23章∽

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「・・・スズ」 寝言なのか、力ない声であたしの名前を呼ぶ 「リュウガ・・・」 お返しとばかりにリュウガの名前をそっと呼ぶと、リュウガは短く声を出しゆっくりと目を開けた 「スズ」 「おはよ」 「あぁ」 リュウガは優しい顔であたしを見る 「・・・本当は、一晩中寝かせねぇつもりだったけど・・・お前気失ったからなぁ」 「・・・っ」 「・・・まだお前が足りねえ」 「えっ」 そう言ったリュウガは、いきなりあたしの胸を触りだした 「えっ、ちょっ」 慌ててリュウガの手を払おうとしても、だんだん激しくなるリュウガの手つきに力が入らなくなる 先ほどの名残からなのか、拒否できない 「スズ」 掠れた声であたしを呼ぶリュウガに視線を向けると、リュウガはあたしに口付けた 前から思っていたけど、リュウガはキスが上手い 言うほど経験がないので偉そうには言えないけれど、リュウガのキスで力が抜けてしまう 「・・・ふっ」 あたしが息継ぎしようと口を少し開けると、リュウガの温かい舌が入ってくる 「・・・んっ・・・ふ」 深く口付けしながら、リュウガはあたしに馬乗りになる 一通り堪能すると、首筋や鎖骨部分に舌を這わせていく 「・・・やっ」 リュウガの舌が胸元に到達し、敏感な部分を口内に含まれ、あたしの口から甘ったるい声が漏れる そうして、散々リュウガの思うままにあたしは朝から愛されてしまった
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