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「デート行くぞ」
「え」
「付き合ってから1度もデートしてねえからな」
そう言って身支度を済ませたリュウガはあたしの格好を見て一言
「・・・お前、スカートとか持ってねえのか」
「・・・似合わないし、バイク乗りにくい」
「買いに行くか」
「いや、いらない」
「行くぞ」
「え、ちょっ」
リュウガはあたしの手を引いて歩き始める
リュウガの家を出て、バイクに乗りデパートへ向かう
デパートに着くと、またあたしの手を引いて歩き始める
リュウガは歩きながらお店を見ている
「ここ入るぞ」
おもむろにそう言うと、1つのお店に入った
明らかにあたしが1人では行かないようなお店
でも、嫌いじゃないデザインの洋服がディスプレイされている
大人びたデザインなので、子供っぽ過ぎず洗練された印象を与えていた
店内の洋服を見て、リュウガは時々あたしの腰元にスカートを当てていく
リュウガの私服は大人の男性が着るようなデザインのもので、黒をメインで着ていた
とてもセンスが良い
「リュウガ」
「ん?」
優しい声であたしの呼びかけに反応する
「あたし、リュウガがいつも買うお店に行ってみたい」
「・・・分かった」
あたしの申し出にリュウガは了承すると、同じデパートの違うフロアにあるお店に入った
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