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仁 「…しかし、沢山買ったな。今日は2人が料理を作るのか?」
颯爽と街中に車を走らせていた仁は、チラッとミラーごしに後部座席を見やる。
買い物袋4つ分のそれは、暁寿の両サイドに置かれ、信号で止まる度に暁寿の手をわずらわせた。
暁寿 「っと…!俺は作らねぇよ。レシピは凪寿の頭ん中だからな。せいぜい味見か雑用」
仁 「ハハッなるほど。うーん……材料からみてエビチリ…それからハンバーグと麻婆豆腐……かな?豪華だね、凪寿なら美味しく作れるよ」
そう優しく微笑んだ仁に、凪寿は少し照れたように笑う。
そんなほわほわとした雰囲気をかもし出し始めた2人に、暁寿は少しムッとして助手席ごとギュッと凪寿を抱きしめた。
凪寿 「わッ……!どうしたの暁寿」
暁寿 「べつになんでもねぇよ……」
フンと鼻を鳴らすブラコンな暁寿の気持ちを察した仁は、そんなやりとりに苦笑した。
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