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今哉風が確認している、否、していたのは去年の学園祭で使用した器具の資料で、どの教室に机がいくつあるかなどを細かく纏めた分厚いファイルである。
ただでさえ広い学園の全ての器具を確認し、それをデータとして打ち込まなくてはいけないため、根気と時間がかなり必要な作業だ。
哉風 「一応教室棟以外の器具は確認も終わったけどさ……それでも5日間丸1日かけてやっと終わったんだぜ?……あぁー…俺の夏休みが……」
薫風 「へぇ、予定より1日早いじゃねぇか」
まだパソコンにデータを打ち込む作業はしていないが、それでもしっかり期限を守る哉風だからこそ薫風は安心して作業を任せられる。
何だかんだ言って責任感のある哉風に、薫風は弟としても1人の人間としても高く評価しているのだ。
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