45人が本棚に入れています
本棚に追加
『‐勇者の魂‐を持つ者と出会った時、貴女は決断しなければならないだろう。
身を滅ぼすか、犠牲になるか。
この2つの道のどちらかを必ず選択しなければならない。
……貴女はいずれ、人間が未だに踏入れた事のない領域に到達する者。
だが、そんな貴女ですら‐生‐は全う出来ない。
………。
……姫。
今から私がいう事を忘れないでほしい。
―――泣かないで。
貴女が涙を流せば、‐彼‐が弱くなる。
そして‐彼‐を哀しませる。
世界の為に『汚物』の名を刻み込まれ、望まぬ運命を強制させられた‐彼‐を更に苦しませる。
………忘れないで。
リリス……』
最初のコメントを投稿しよう!