奏でる者

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‐【オブリビオス】‐ 異世界の中でも異端として名高い‐魔法‐の力が発展した、忘れ去られた世界。 火、水、雷、土、風を始めとした自然産物を自らの手で想像し、発現させる能力を持つ人々が住まうこの世界で、‐魔法‐を使えない者は‐異端‐とされる。 想像した物を発現する力、つまり魔法には種類があり、 火、水、雷、土、風の5種類の属性で成り立っている。 属性は互いに反発し合う性質を持ち、結合する事は有り得ない。 つまり属性は1人に1つしか使えない。 属性の決定条件には‐血‐が当てはまる。 それを簡単に説明しよう。 血は溶媒を表し、魔法の素となる‐魔力‐を溶質、そしてそれらを混ぜた物を溶液とする。 溶解度には限界があり、相性が良いものであればより多く溶け、適合する。 属性同士は反発し合うのだから優性である属性が残る。 これは‐両親‐の力の優劣によって決まるといってもいい。 ……例外はあるが。
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