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次に‐発動‐。
先人が遺した魔法を発動する為の、必須の条件は2つ。
1つは心象―――イメージだ。
心の中に思い浮かべる像、全体的な印象を脳内で変換し処理―――つまり魔法の発現までの処理を行う。
もう1つは詠唱。
処理された物を魔力を通して、声と共に放出する。
詠唱は実行処理と考えてほしい。
詠唱とは、曖昧で不完全な心象を固めて完全な物にし、そして心象の発現を実行する為の鍵。
そして想像力は人によって違うのだから、魔法の詠唱は多種多様で人によって違う。
これらの条件を満たせさえすれば‐魔力‐のある者は『大概』魔法を発動できる。
つまり例外があるのだ。
……それは後日説明しよう。
この世界では魔法を使う者を‐魔法使い‐とは呼ばない。
この世界では奏でる者、‐奏者‐と呼ぶ。
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