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しばらく飛んで辿り着いたのは霧の湖。
その名の通り霧が良く発生する湖なのだが、本日は珍しく霧は出ていない。
霧の出ていない湖は日の光を反射しキラキラと輝く。
輝く湖の畔に神夜と魔理沙、アリスは降りたった。
「春ですよ~」
そんな春告精、リリー・ホワイトの声が聞こえて来る昼下がり。
紅魔館を目指して散歩がてらに歩く三人。
その三人の最後尾を歩く神夜の目にあるモノが映る。
湖の上、水面スレスレを戯れるように飛ぶ二つの人影を見つけたのだ。
一人は氷のような羽を、もう一人りは妖精らしい透き通った半透明な羽を携えていた。
その二人を見つけたのと同時に、体に絡みつくように青い光が神夜の周囲を回った。
「レイン」
神夜に名前を呼ばれ姿を具現化させたのは水の精霊。
青い長い髪、髪と同じ色のワンピース。
リプカやシルフィと同じく幼く小さな外見だ。
「遊びに行きたいなら行っておいで、暗くなったら戻れな」
「ありがとう、マスター」
神夜の言葉に満面の笑顔を向けるレインは、それだけ言うと湖上で戯れる二人の妖精。
チルノと大妖精の元へと向かって行った。
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