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そして一行は紅魔館の前へ。
神夜、魔理沙、アリスの三人はある人物と対面していた。
紅魔の館の門番、紅美鈴だ。
「またアナタですか」
と、言ったのは美鈴。
いつも不法侵入を企てる魔理沙に言った言葉だった。
「今日は招待されて来たんだぜ?」
「お茶会にね」
美鈴に魔理沙やアリスがそう言うと美鈴は顔をしかめた。
大方お茶会の主催者から話を聞いていないのだろう。
「ちょっと聞いてきます、入らないでくださいね」
そう念を押した美鈴は館の方向を向いた。
しかしそんな美鈴に2人の若者の姿が目に入った。
どちらも燕尾服を着ていたが、特徴はかなり違った。
1人は背が高く、犬のような耳に尻尾を生やしていた。
目つきは静かなものだった、しかし鋭く、隙を見せないたたずまいはまさに威風堂々といった感じだった。
その隣を歩く燕尾服を着た若者は隣の若者とは対象的だった。
背は低く外見は完全に人間の少年だが、頭に生えているのは耳ではなくまるで枯れた木の枝のような角。
極めつけは爬虫類を思わせる尻尾だ。
そんな少年は笑顔を神夜に向け、手を振っていた。
「リガルトさん、龍さん」
美鈴が近づいてくる2人の名を呼んだ。
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