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「ん、そろそろ良いかな?」
火に掛けた鍋の中、作っていたのは朝食、もとい昼食のキノコスープ。
コレとパンが少年のまさにエネルギー源になる。
テーブルの上の皿にスープを入れ、パンを配り席につく。
少年の前には猫又の少女、神無が座った。
生前の祖母の席だ。
「さて、食べようか」
「にゃ」
手を合わせ、2人揃って「頂きます」と口に出す。
食物に礼と慈しみを持つのは大事な事だ。
目の前にあるパンやスープが無ければ死ぬのは自分なのだから。
神夜がパンを口に運んだ時、神無の猫耳がピクリと動いた。
続けて何かに気づいたようだ。
神無が口を開いた。
「魔理沙姉来たで? 今日はアリス姉も一緒みたいやなぁ」
「そうか、ならもう一皿追加だな」
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