魔法の森の精霊使い

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「邪魔するぜ」 「お邪魔します」 魔理沙とアリスはそういうと神夜の家へと踏み込んだ。 キッチンから香るスープの匂いに釣られたか、魔理沙の腹の虫が小さく鳴いた。 「魔理沙姉、アリス姉いらっしゃーい、できたてのキノコスープあるから、良かったら食べてぇ」 出していた魔理沙の分の皿と、新しく出したアリスの分の皿にキノコスープを注ぎながら神無はそう言うと、ニッコリと笑った。 それを断れる筈もなく、むしろ魔理沙はそれが狙いだった訳で、意気揚々と椅子に座った。 アリスもソレに続いて席についたのだった。 「アリスも一緒とは珍しいじゃねえか、デートか?」 神夜の最後の言葉にアリスが吹き出した。 いきなりのまさに不意打ちだった。 「ばっ! 馬鹿! デートってなによ私はただ魔理沙に――」 その慌てふためくアリスの様子に神夜は笑った。からかうつもりで言った冗談に食いついてくれたのが嬉しかったし、なによりアリスの反応が面白かったのだろう。 「ハハハ! 冗談だよ冗談」 神夜にからかわれたのと、恥ずかしさからか、顔を耳まで赤くし、頬を膨らませるアリス。 魔理沙もその様子を見て笑い、神夜の朝食という名の昼食タイムは楽しく過ぎていった。
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