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「い……いや、おかしな点しか無いでしょ!? な、何で!? 何でおっきくなってるの!? 何か杖みたいになってるし!!」
そう、エクリプスは奇妙な形状の『魔法の杖』に変化していた。
先程までの姿だった小さな宝石は<バウスボール>に使われる革ボール並の大きさまで大型化しており、周囲には金色のわっかが宝石を守るように取り巻いていた。
更に、そのわっかからは短い金色の棒が二つ飛び出し、その脇からは白とピンクに彩られた柄が僕の手元を横断し足元まで伸びていた。
《これから、貴方が『魔法使い』である証拠をお見せします。 この姿は、その為に必要な物です》
「そうなの?」
《はい。 それより、貴方自身の姿を確認なされた方が宜しいかと》
エクリプスにそう言われ、僕は部屋に備え付けられた姿見に自らの姿を映す。
すると、僕の服装は先程までの姿とは完全に変化していた。
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