プロローグ……のプロローグ

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言われた通り、エクリプスの切っ先を月に向ける。 すると、宝石を囲っていたわっかが金属音と共に細かいパーツに分解。 それぞれのパーツが形を変え、先程とは違う形に合体した。 《準備は完了しました。 さあ、あの月に意識を集中して下さい》 「う、うん」 夜空に浮かぶ満月に向かって意識を集中させる。 すると、満月から――正確には、満月の『向こう』から、何物かの『存在』が伝わってくるような感覚を感じた。 《イメージして下さい。 杖は貴方の腕。 そして魔法は貴方の指。 貴方の感じたものに、見えない『手』を伸ばすように――》 エクリプスの言葉を受け、僕の脳裏に一つの『像』が浮かび上がる それは、あらゆる障害を薙ぎ払い、目標へと到達する、光の柱。 その魔法の名は―― 「――ディバイィィィィン……バスタァーーーーーーーー!!!」
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