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『まあいいや。 今回はアタシもヘマした事だし、おあいこって事にしといてやるよ。 さて、やっと見つけたはいいけど、どこから話すとするかね』
《まずは、マスターの記憶封鎖を解除するべきかと》
『お、エクリプスじゃねえか。 はっ、さっきのケツへの砲撃はテメェの差し金かよ』
《マスターを二年も放っておいた報いです》
「に……二年って?」
震える唇から、やっとの思いで声を搾り出す。
『おいおい、そんなにビビんなよ。 これでも結構気さくなつもりなんだぜ?』
《全能神のプレッシャーにまともに当てられれば、初見の人間ならこうなって当たり前です》
『あー、確かにな。 んじゃ、手っ取り早く済ませちまうか』
謎の女性の声が気だるげに言い放った、次の瞬間。
目の前の空間から飛び出した白い腕が、僕の額を貫き。
脳を破裂させた。
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