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「――ここは――」
『――ようこそ、か弱き子羊。 此処は……そうだな、言ってみりゃ『警備室』みてえなもんか』
そう言って僕の前に現れたのは、Tシャツにジーパン姿の、綺麗だけど気だるげな金髪のお姉さんだった。
只、その存在感はまるで腹を減らしたライオンの眼前に立っているような……いや、それすらも上回る程の威圧感に満ちていた。
「け……警備室、ですか?」
『おっ、アタシを前にしていきなり喋れるなんざ、中々根性あるじゃねえか。 気に入ったぜ』
次の瞬間、お姉さんはいつの間にか僕の眼前に立っていて、僕の頭を撫でていた。
『ほれ、下見てみな』
「下……ですか?」
お姉さんに言われた通り、下に視線を向けると、
「え……何、これ……!?」
『面白れえだろ? 普通は中々肉眼じゃ見れねえよな、『宇宙から見た地球』なんてよ』
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