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そう、僕の眼下には、青く輝く地球が視界いっぱいに広がっていた。
慌てて辺りを見渡して見ると、部屋と思っていたそこは――広大な宇宙空間の真っ只中だった。
「え……ぇえええええええええ!!!?」
『おいおい、そんなに驚くこたぁねえだろ? 今のテメェは魂だけなんだから、凍りもしなけりゃ窒息もしねえよ』
「お、おおお驚くに決まってるじゃないですか!! 宇宙ですよ宇宙!? 府中じゃないんですよ!?」
『落ち着けっての。 さてと、んじゃ行ってみるか』
「い、行くって――」
パチン
お姉さんが指を弾くと、僕達の周囲の景色は急速に降下していく。
そして、とある町の上空で停止した。
『さて、此処が何処か解るよな?』
「……海鳴町……ですよね?」
海鳴町。
名の通り海に面した港町。
そして――僕の生まれ育った町。
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