第2章 (参) ~二次試験~

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しかし、光はミラージュボールによってすべて弾かれる。 「ミラージュボールがある限り、夜先輩の攻撃は通りません。光はすべて反射します。」 撫子はそういうとコウの方へ行き、なにかを耳打ちした。 「会場の皆さん。まもなくクライマックスです!!結界プログラム起動。レベルをⅢからⅤに移行。形質変化及び防音を付与。」 コウは再び、演習場と自分に張っている結界を変化させる。 「知ってますか? 人魚の最大の武器を・・・・ 【深遠歌】」 撫子は美しい声で歌い始める。 しかし、その声は夜にしか聞こえない。 しばらくすると光が1つに集まり、夜は人間の姿に戻る。 「僕の負けだ・・・」 夜はそのままふらつき深い眠りに落ちた。 ブーブーブーブー 同時に大きなブザー音が鳴り響く。 その音も撫子にしか聞こえない。 撫子はコウにアイコンタクトを送る。
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