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「流しますよー和ちゃん」
「うん!」
桶で和音の頭にお湯をかける沖田。
これは沖田が入門してからの毎晩の仕事だった。
頭を振ってお湯を切っている和音を見て、沖田は軽く溜め息をついた。
「和ちゃんももう十二なんだから頭くらい自分で洗えないと駄目ですよ?」
「何で?」
きょとんと沖田を見上げる和音に、沖田は少し息詰まる。
「だって…ずっと一緒にお風呂に入るわけにはいかないじゃないですか」
「だから何で?」
「そりゃあ総司が男で和音が女だからだよ」
返答に困る沖田に代わり、永倉が横から口を挟んだ。
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