入門

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「走ると転びますよー!?」 つるっ 「ぎゃぁあああ!!」 「バカー!」 沖田が注意したにも関わらず、和音は石鹸を踏んづけて盛大に滑った。 そして石鹸に乗ったまま囲いの石を飛び越えてお湯にダイブした。 「大丈夫ですか!?」 沖田は急いで和音の安否を確認する。 「…大丈夫だ」 和音はお湯に浸かっていた土方に抱きかかえられて無事だった。 「死ぬかと思った!あはは!」 「あははじゃないですよ!頭でも打ったらどうするんですか!」 土方の腕の中で無邪気に笑う和音。 まだドキドキと早鐘を打つ心臓を押さえ、沖田は和音を叱る。
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