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「おはようございます、父上!」
「おはよう和音。今日はいい情報があるぞ」
「?」
年は過ぎ、1851年。
4歳になった和音はすっかり近藤家での生活にも慣れ、毎日の稽古にも励んでいた。
そんなある日和音がいつものように周助に挨拶をすると、突然それを告げられたのだった。
「新しい子が来るんだ」
「新しい子?」
「そうだ…お、丁度来たみたいだな」
周助は外に目をやる。
周助の養子、勝太が、子供の手を引いて歩いて来るのが見えた。
「おーい勝太ー!」
周助が手を振ると、勝太も気づいて手を振り返した。
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