4912人が本棚に入れています
本棚に追加
二人で勝太と子供が到着するのを待っていると、やがて玄関の方で声がした。
「只今帰りました!」
「かっちゃん!!」
その声を聞いた和音は一目散に玄関へ走る。
「ただいま和音」
飛びついて来た和音を受け止めると、その後ろから周助が顔を出した。
「お帰り勝太。例の子供は…」
「こちらです!ほら、宗次郎」
勝太が背後に隠れている子供に挨拶をするよう促す。
「あ……」
"宗次郎"と呼ばれた子供は、勝太の陰から恐る恐る顔を覗かせた。
和音は驚いて周助に抱きつく。
最初のコメントを投稿しよう!