華燭之典

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「何やってんのー!!」 ミツは物凄い勢いで走って来て二人の間に何かを投げつけた。 慌ててそれを避けると、当たる標的を失ったそれは道場の壁に激突した。 恐る恐る振り返ると、深々と壁に突き刺さっている包丁。 「姉上!いくらなんでも危なっ…」 「和音に怪我させる方がダメでしょ!」 「包丁投げたのに!」 矛盾を指摘するがまるで聞いて貰えない。その上頭に拳骨を落とされた。 痛みに顔を歪める沖田はやはり無視し、ミツは和音の身体を確認し始める。
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