華燭之典
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「やだ」 「即答ね」 和音がはいわかりましたと言うはずもなく、即座に首を横に振った。ミツは唇を尖らせて和音を軽く小突くと立ち上がる。 「はい、できたわよ」 鏡を渡してやると、和音はそれを覗き込んで嬉そうに言った。 「わぁ…すごい!ミツ姉天才だよ!」 「それほどでもないわよ」 ミツは照れ臭そうにそっぽを向き、和音は心から礼を言って腰を上げる。 今から沖田と夫婦になるのだ。
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