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ミツと一緒に床の間まで向かう。
和音の胸はこれ以上ないくらいに早鐘を打ち、息苦しささえ感じる。
長い長い廊下を進んでやっと辿り着いた床の間。
和音は正座をし、ミツがそっと襖を開けた。
「お待たせしました」
ゆっくりと伏せていた顔を上げる。和音から一直線の席に、沖田はいた。
黒い紋付きの羽織と、真新しいパリパリの袴。
いつもとは違う格好に思わず見とれてしまう。
それは沖田も同じで、我を忘れて和音を眺めていた。
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