4911人が本棚に入れています
本棚に追加
「かっ、和ちゃん!」
「なぁに?」
緊張で声が裏返ったが、和音は普通に返事をする。沖田は激しく脈打つ心臓を押さえつけ、続きを口にする。
「和ちゃんは赤子がどうやってできるのか知ってますか!?」
和音はうーんと唸り、頭を捻って考えている。
(やはり知りませんでしたか…)
肩を落とす沖田はちらりと和音を盗み見た。
「自然にできるんじゃないの?」
「それが違うんですよ」
だが沖田はめげずに言う。
どうしてもここでわかってもらわねばならないのだ。
最初のコメントを投稿しよう!