永久の友

8/22
4910人が本棚に入れています
本棚に追加
/1175ページ
「へぇ。で、いつ出て行くんです?」 「伊東が九州から帰ったらだ」 伊東は九州へ遊説に赴き、新選組と決別すると見せかけて他藩を味方につけるようだ。 「お前達には時が来たら働いてもらうかも知れない」 「任せてよ!」 和音はポンと胸を叩いた。 新選組のためなら何だってする覚悟はできている。 土方は微笑すると、それきり書き物に集中した。 「お仕事の邪魔になりますから行きますよ」 「そうだね」 沖田が和音の手を引いて、二人は部屋を後にしたのだった。
/1175ページ

最初のコメントを投稿しよう!