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「へぇ。で、いつ出て行くんです?」
「伊東が九州から帰ったらだ」
伊東は九州へ遊説に赴き、新選組と決別すると見せかけて他藩を味方につけるようだ。
「お前達には時が来たら働いてもらうかも知れない」
「任せてよ!」
和音はポンと胸を叩いた。
新選組のためなら何だってする覚悟はできている。
土方は微笑すると、それきり書き物に集中した。
「お仕事の邪魔になりますから行きますよ」
「そうだね」
沖田が和音の手を引いて、二人は部屋を後にしたのだった。
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