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「き……?」
「ああ」
お兄ちゃんは無表情で、何事も無かったかのようにリビングへと消えていった。
「…………」
大和さんにいつそんなものを付けられたのかは解らないけれど、
……今気になるのはそれじゃなくて。
私に残された大和さんの痕跡を見て、お兄ちゃんが不機嫌に顔を強張らせたことだ。
「本当に……」
大和さんのこと、友達以上として好きになっちゃったのかも。
だとしたら、お兄ちゃんにとって私は良い存在じゃない?
……私のこと、嫌いになった?
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