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「……ちょっと。あなた何なの?」
うわぁ……。
案の定、フランス人形さんが鬼の形相で私の前に立ちはだかった。
その視線は、しっかりと繋がれた大和さんと私の手に注がれている。
「さっきから大和に引っ付いてるけど、大和はあたしのなの!!」
手を強く引っ張られ、正直かなり痛い。
「あっ、あの……」
なんとかフランス人形さんの怒りを鎮める為に、手を離して貰おうと大和さんに目配せをする。
「…………」
大和さんはそれに気付き、にっこりと笑う。
良かった。取り敢えずこの修羅場(?)はなんとか……
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