プロローグ

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討伐を完了すると静寂が雪山を包んだ。 横たわるそれに近付きしゃがみこむ。 小型のナイフを取り出すとその場ではぎ取りをし始めた。 大きめのポーチにはぎ取った素材を入れるとゆっくりと立ち上がる。 「ふー…やっぱり少し寒いな。早く帰ろっと…」 少女は呟くと直ぐに雪山を後にした。 雪山を降りると直ぐにギルドへ報告を済ませるべく酒場へ向かう。 「おぉ、おかえり!」 「ただいま!」 「またドスギアノスか?」 「そうなの。最近増えてるみたい」 「たまには一緒に飲もうぜ」 「また今度頂くよ」 少女が酒場の扉をあけると様々な声がかけられる。 繁殖期、様々なモンスターが増えるのだが今回の繁殖期はギアノスが異常に増加している。 そのため、少女はこの数日で何体ものドスギアノス達を倒していた。 そして一つ一つ笑顔で答えるとカウンターへと足を運んだ。
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